発明アイデアのヒントは身の回りに溢れている
前に、「ヒラメキは、思考の最中ではなく、思考を中止した後に湧きおこってくる」と述べた。また、これは「ヒラメキは、一定の潜伏期を経て、湧き出てくる」とも言えよう。これには次のようなことが考えられる。
課題や問題を考えるのをやめて、ぼんやりとしていたり、くつろいだ気分に浸れるときでも、無意識的には(心の深いところでは)、その問題をどうにか処理しようとしているのだろう。つまり、リラックスするときには、左脳の活動のみが休み(もちろん全部ではない)、一方の右脳のイメージ力は反対に活発化してくるのだと思う(疲れているときほど、夢もよく見るし)。だから、普段から課題について頭を働かせている人であれば、リラックスの際に、身の回りにある様々なものが、問題解決に繋がるイメージ(ヒント)として閃いてくることもあるのだ。
洗濯機の糸くずとり、ダイエットスリッパ、それに前に紹介したカラオケボックスにしてもそうだ。これらは、それぞれ「虫取り網」「女性もののサンダル」「コンテナ車」がヒントになっていた。それらを発明した人が、ヒラメキの瞬間にリラックスしていたかどうかは分からない。しかし、それを偶然に目にしたとき、課題を解決するイメージとして閃いたのだった。少なくとも、ホッと一息ついているような瞬間のことだったと思う。
ボーとしているような時は、リラックス時と同じ生理状態だ。こうしたときには、イメージ形成力もあるので、「洗濯機での不便さ」と「虫取り網」のように、一見したところ何の関係もないものが、発明のヒントにもなりえるのだ。ただし、常日頃、なんの問題意識も持っていない人が、ちょっとリラックスしたからといって、突如良いアイデアが閃くということは滅多にないだろう。
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